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SL磐梯会津路 1996

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■1996-1-31(水) 中山宿 [13:57-14:03] 試9229列車 「SL磐梯会津路号」試運転 D51498 (以下、このページの写真すべて同)

■中山宿のスイッチバック

1997年まで、中山宿駅は現在よりも数百メートルほど郡山側の位置にあり、スイッチバック式となっていました。

現在でもプラットホームや引上線の築堤が残り、スイッチバックが現役だった頃を知らずとも、旧駅跡を訪れたことがある人は多いと思います。

当然ながら駅の前後は急勾配区間が続き、付近はSLの好撮影ポイントとなっているのは当時も今も変わりません。


変わったと言えば、旧駅と現駅の間にある築堤カーブのお立ち台・・・への「行き方」。

当時は、駅から15分ほど掛け、凍った上り坂の道を滑らないように、転ばないように慎重に歩いて行ったものです。身体一つならまだしも、重い機材を背負っているわけで、行きだけでなく、帰りもまた怖い。

ところが、駅が移転すると聞いて、新駅ができる場所に愕然としました。お立ち台まで徒歩1分の好立地、極端な場合、駅ホームからも撮影可。

「おいおい、新駅そこに造るのかよ」と多くの“鉄”がツッコミを入れたことだろうと思います。かつての苦労は何だったのかと。

スイッチバック末期の(旧)中山宿駅は普通列車が停車するのみで、所定ダイヤでは優等列車・貨物列車は運転停車を含め、ホームに入ることはありませんでした(ダイヤが乱れた場合でも、それらは中山宿に停車とならないよう配慮していたと思います)。

普通列車の一部に残っていた客車列車もこの頃には廃止されたため、駅に出入りするのはすべて電車列車となり、スイッチバックの必要性がさらに低下。1997年3月22日をもって駅を移転し、スイッチバックを解消しました(Wikiペディア)。

新駅の方が集落には近く、地域の利便性は向上したと思いますが、Wikiペディアに記載されている乗降人員数を見ると、こんなものなのかと複雑な気持ちです。SLが走る日だけは、この何倍、何十倍にもなるんでしょうが。

現代の“上目名”になりうるか。■逆出発

スイッチバックの駅では、少なからず列車が前後進するわけですが、中山宿駅では下り列車がホームから発車するときにバックしていく形になっていました。

それを正面から見ていると、まるで忍者が煙幕を張って雲隠れするかのようです。


■1996-1-31(水) 中山宿 [13:57-14:03] 試9229列車 「SL磐梯会津路号」試運転 D51498 (このページの写真すべて同)

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デゴイチよく走る!
DB 鹿 宿