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読売新聞 6月25日(土)12時21分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110625-00000402-yom-soci
東日本大震災の津波で被害を受けた岩手県山田町を支援しようと、同県出身の女性が、「山田」姓の人たちに寄付の呼びかけを始めた。
全国に80万人以上いるとされる「山田さん」から月1000円の寄付を募り、街路灯の復旧や地元企業への無利子融資などに役立てる計画だ。
寄付を呼びかけているのは、東京都港区のプログラマー高松洋子さん(35)。盛岡市生まれで、山田姓でもないが、名前の「洋子」は山田町に縁がある。海が好きで、山田湾をたびたび訪れていた祖父が、「海のように澄んだ女性に育ってほしい」と太平洋から「洋」の文字を取った。高松さん自身も家族と一緒に何度も遊びに訪れた。
5月初旬、高松さんはボランティアで同町を訪れ、あまりの被害に声を失った。その後も時間があれば現地を訪れ、がれき撤去などにあたる一方、5月下旬には「山田町応援団」と題したホームページを開設。全国の山田さんへの寄付の呼びかけを思いついた。
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ややもすれば、誤解や非難を浴びかねない呼びかけかもしれません。
でも人間、姓が同じとか、ファーストネームが同じとか、誕生日が同じというだけで、赤の他人であっても妙な親近感を覚えるものです。
「山田さん」と呼ばれて「はい」と返事をするのは、この世に自分だけ (少し大袈裟か) かと思っていたら、同じように「はい」と返事をする人間が他にも存在する事実を目の当たりにすると、自らの分身を見るようで無関心ではいられなくなるのが、人間の心理なのかも知れません。
むろん、山田さんでない人は寄付や援助をしなくていいというわけではありませんし、山田さん以外の人を排除する意図も全くないでしょうが、「山田さん」という共通項がひとつの契機となるならば、こういう呼びかけの仕方もアリだと思いました。
ちなみに・・・私は「山田さん」ではありません。