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常磐線 1351列車


■1990-7 亀有 1351列車 (隅田川5:13→越谷タ5:56) 高速貨C DE101751

都内・常磐線の高架区間を走る高速貨物列車。
その先頭に立つのは、なんと DE10。

昔はこんな列車が走っていたんだぞー、どうだスゴイだろー、これは自慢しちゃうぜぃー、と思ったら、どうやら2013年3月まで走っていたようです。

このような列車が設定されていた理由は、皆さんご承知の通り、越谷(タ)へ入換用DLを送り込む際に「どうせ行くなら貨物を牽いてけよ」と荷物を背負わされていたことによります。帰ってくるときは貨物を押しつけられることなく、単機回送 (単364) で手ぶらで戻ってきます。

そんな感じですから、ダイヤ改正などで貨物の流れや運用に少しでも変化があれば、こうした列車(運用)はすぐに消えて然りなのですが、想像以上に長い期間に渡り健闘していたようです。


そういうことで自慢の種にはならなそうですので、この列車がいつから走り始めたのかに焦点を当ててみました。調べてみたところ、どうやら1989年春のダイヤ改正で登場した列車(運用)のようです。

もっとも以前からあって、いったん消滅期間を経たのち 1989年春に“復活”した可能性もありますが、そこまでは追い切れませんのでご容赦ください。

●1988年12月


鉄道ダイヤ情報1988年12月号 「JRディーゼル機関車パーフェクト」より
  田端運転所 DE10・DE11 運用表 (一部)

●1989年12月


鉄道ダイヤ情報1989年12月号 「JR線ダイヤグラム」より 常磐線 (一部)

鉄道ダイヤ情報1988年12月号 のDL運用表「入A14」にある (365) という列車が、時間帯的に該当しますが、列車番号がカッコで括ってあるのは単機回送を意味します。

また、他の運用を辿ってみても、1351 という列車番号は出てきません。従って、この時点ではDE10/DE11牽引の1351列車は存在しなかった(※)と思われます。

(※) 1351列車自体はEL牽引で存在していた可能性もありますが詳細不明。なお2年前の1986年時点では、早朝に1351列車は設定されていません。


翌年 1989年12月号 の常磐線ダイヤグラム。資料に統一性がなくて申し訳ありませんが、1351列車のスジがある一方で、単365 あるいはそれに相当するスジは見当たりません。帰区する 単364 はスジが引かれています。

1351列車は隅田川始発のため、田端操→隅田川には 単1351 も設定されており、これらが DE10/DE11 の運用列車と思われます。ダイヤ改正を節目として考えれば、1989年春に登場したのだろうという結論です。


入換運用といえば、1980年頃までは金町駅にも貨物ホームがあって、DD13が入換をしていました。今では想像も付きませんが、一丁前に「金町構内入換運用」というのが存在していたのです。

貨物ホームが廃止された以降は、三菱専用線(〜2003年)の側線にも架線が張られて、本線運用のEF81が直接、入換をするようになり、入換用DLは金町から姿を消しました。

2013.6.15 (終)


デゴイチよく走る!
DB 鹿 宿