このページは携帯用に最適化されています。
パソコン用のページはこちら
ミト座 さよなら運転


■1990-7-1(日) 岩間付近 EF8115+81系ミト座

1990年7月、水戸運転所の81系お座敷客車、通称「ミト座」がついに引退することとなり、廃車を前にさよなら運転が行われました。

81系といってもピンと来ない世代の方もいると思いますが、これは旧客のお座敷客車で、「リゾートエクスプレスゆう」の先代です。

私が知っている限り、さよなら運転は7月1日と8日の二度に渡って実施され、そのうち7月1日の列車を撮影していたようですのでご紹介します。

が、実は、撮影に行った記憶が全く残っておらず、6月20日の板谷峠が、ミト座の最後の撮影だと思い込んでいました。しかしネガを整理していてミト座が写っているコマを発見。そういえば撮影に行ったかも知れないな・・・

■1990年8月号より 「さよならお座敷列車 仙台フリープラン 7月1日」
   石岡 7:13頃発 → 仙台12:37頃着
   仙台15:42頃発 → 石岡20:30頃着


その曖昧きわまりない記憶に示されるように、ネガを見てもあまり気合が入っておらず、カラーで撮ったものは35mmフィルムのラストNo.36のコマで一発切りのみ。白黒の方は一応モードラを回していますが、ミト座以外の列車、たとえば「ひたち」とか貨物列車などは一切写っていません。本当にミト座だけを撮って帰ってきたようです。

「さよなら」と言っても、今までちょくちょく見てきた車輌ですから、意外に淡々としていたのかも知れません。



一つ不思議なのは、手元に残っている切符。

撮影から帰ってくるときの切符が手元に残ることはよくありましたが (北千住〜金町間は定期券があるので、帰りの切符は北千住まで買えば手元に残ります)、この時はなぜか往きの切符が残っています。

運賃的には石岡までの乗車券、しかし私はその先の岩間まで行っているわけで、これは謎です。

考えられるとすれば、車内で乗り越しを申し出た場合、本来は原券が回収されるべきパターンであっても、なぜか新券と一緒に原券も返してくれることが当時は多かったため、それが手元に残ったのかも知れません。

ちなみに、なぜ石岡までしか切符を買っていなかったのか──行きがけの電車で石岡駅を通りがてら様子を見て、万一、ミト座が「ウヤっぽい」場合に、最小限の損失つまり石岡で下車して引き返すことを想定したものと思います。

ウヤ・変更は、昔から付き物ですからね。

2013.6.8 (終)


デゴイチよく走る!
DB 鹿 宿