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オリサル in 新金線

1.2



■1990-2-21(水) 新小岩操-金町 9412列車 [新小岩操10:32着] EF8117+オリエントサルーン



鉄道ダイヤ情報1990年3月号「ジョイフルトレイン運転予定表」より(クリックで拡大)

1990年2月21日(水)、仙台電車区の12系和式客車「オリエントサルーン」が新金線にやって来ました。

撮影ポイントとして選んだのはもちろん、新金線随一の名所(?)たる新中川の鉄橋。この時刻はド順光になるはずで、自転車をギコギコ漕いで出撃しました。

雲一つない青空と、それを映す蒼い川面。そこへ現れたワインレッドの列車が、グリーンのトラスをゆっくりと抜けていく様は、ファインダー越しにも実に美しい優雅な絵でした。

以前、スーパーエクスプレス・レインボーを同じ構図で撮影したときには、機関車込みで8輌のため鉄橋に全編成が載りませんでしたが、1輌少ないオリエントサルーンではドンピシャです。

もう一寸だけレリーズのタイミングを遅らせるべきだったのと、後方のクレーンが煩いのは仕方ないですがね・・・


この日は思いっきり平日なのに、なぜに午前中から遊び歩いていたかというと、都立高校の入学試験日で学校が試験会場として使われるため、在校生は休校だったのです。

新中川で撮影後は総武線へ追っかけますが、オリエントサルーンの後に来る貨物まで撮ってから移動しました。

しかしオリエントサルーンの時刻が鉄道ダイヤ情報に記載の通りだったとすると、新金線の閉塞の関係上、そのあとの貨物は下げ時変がかかっていたはずで、それを撮ってからの追っかけは時間的に結構キビシイ (小岩駅の駐輪場の位置関係で時間を喰う)。「ちょっと余裕カマしすぎだろ」と、当時の自分に対して突っ込みたくなります。

ただ、新金線は2つの支社に跨ることから定期列車に時変がかかるケースは少なく、実際には貨物は所定通りで、オリエントサルーンの方が鉄道ダイヤ情報より幾らか早かったのかも知れません。

自転車を小岩駅に停め、電車で市川駅へ。牽引機がDD51にバトンタッチしたオリエントサルーンを迎え撃ちますが、ここで悲劇が。


■1990-2-21(水) 新小岩操-金町 5260列車 [新小岩操10:37着、ただし時変かかっていたかも?] EF81 貨物列車


■1990-2-21(水) 市川 9213列車 [新小岩操10:59発] DD51897+オリエントサルーン

市川の快速線ホーム。ここもド順光で、やって来たDD51+オリサルは遠目にも良く映えます。

撮影ポイントに市川駅を選んだ理由は、順光はもちろん、皆さんご承知のように「カブられるリスクがない」からです。

オリエントサルーンは各地にちょくちょく姿を見せていたとは言え、新金線・房総方面への運転は珍しいため、これは確実にモノにしなければいけません。

   が。

   え?

   ちょっwww

何事もなく通過線を通っていくものだと思っていたのに、あろうことか、オリエントサルーンは編成をくねらせて副本線に進入してきたのですよ。ということは、何かの列車を待避することになります。

この時刻に特急スジは無いはずなんだが・・・あちゃー。


当時は京葉線が全通する前で、房総特急はすべて東京駅から総武本線を経由して運転されていました。

東京の発車時刻は毎時 0、15、30、45分が特急スジになっていて、これらにオリサルのスジが市川で当たらないことは、事前に検証しておいたのです。

特急は東京から新小岩操まで11分程度かかりますから (現在の成田エクスプレスはもう少し早いと思いますが、房総特急は錦糸町に停車するため)、東京45分発の特急が新小岩操を56分頃に通過し、59分にオリサルが発車するシナリオだったはず。

いわばオリサルは、新小岩操で特急を待避したような形になっていますので、すぐまた市川で待避があるとは思いもよりませんでした。

一体、何が追い抜いていくのか。それともダイヤが乱れているのか。
快速停車駅のホームをオリサルが塞いでいるのですから、快速が追い抜いていくことはあり得ません。


狐につままれた思いでいると、やって来たのは「あずさ」。

千葉発着の「あずさ」など、完全にノーマークです。喩えは悪いかも知れませんが、それこそ道を歩いていて隕石に当たるようなものでしょう。まったく意表を突かれた形になりました。

カブリリスクを避けるために市川までやってきたのに、自分の甘さ故の“不祥事”。素直に小岩で撮影していれば入場券130円だけで済んだところ、余分な出費をした上にこれでは情けない。学生時分の百数十円は大金です。


■1990-2-21(水) 市川 4006M (松本7:42→千葉11:28) 「あずさ6号」 183系x9


■1990-2-21(水) 市川 27M (東京11:00→安房鴨川13:07) 「わかしお9号」 183系x6


■1990-2-21(水) 市川 1951列車 [新小岩操11:13発] DD511804


■1990-2-21(水) 新小岩操-金町 配6972列車 [新小岩操11:50発] EF65-1000


■1990-2-21(水) 新小岩操-金町 4661列車 [新小岩操11:57発] EF65524 + DD51

「市川の悲劇」で落胆していた私。自転車で帰路に付くも、ペダルが重いのは冬風のせいだけではなかったと思われます。

それでも気を振り絞ったのか、単に休憩したかっただけなのか、腕時計を見るや「下りのカモレ(新金線)が2本続行であるな」と思い、新中川の鉄橋へ。

なんと、4661列車にはDD51が付いていました。検査? 転属? 廃回? 詳細は分かりませんが、機番は700番台だった気がします。

次ム回とはいえ、新金線でDD51を見たのは、後にも先にもこの時の一度きりです。

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デゴイチよく走る!
DB 鹿 宿